成長学習曲線。
成長学習曲線。
親御さんに「僕が〇〇くんの頃は家での勉強時間はゼロでしたよ」と言うと、「それはもともと先生が出来る方だったんですよ」と大抵返されます。
今はこうやって生徒さんに教える仕事をしているわけですから、そう思われるのも仕方ないかな、という気もしますが・・
今僕がこういう仕事をしているのを見て一番目を丸くするのは子供の頃の自分だと思います。
☆
何かの物事を習ったとき、「理解するスピード」には個人差があります。
それは周知のことですが、僕はそれとは別に、なんとなくですが、
「理解できる時期(理解に必要な心の習熟度)」
も個人差があるんじゃないかと思っています。
そして、「理解する時期の早い遅い」と「理解できる深さ」はこれまた全く別物なんじゃないか、とも思っています。
例えば・・
授業でAさんとBさんが、ある基本例題を教わった。
Aさんはすぐに理解して頭に入った。
Bさんはよく理解できず、頭にも入らなかった。
テストではもちろん、Aさんは解けてBさんは解けなかった。
1年後、Bさんは1年前に教えられたことが不意に理解・納得できた。
その後またテストがあり、そこには以前教わった基本問題と、その知識を利用した応用問題があった。
Aさんは基本問題は解けたが、応用問題は解けなかった。
Bさんは基本問題と応用問題の両方とも解けた。
・・といったようなことが普通に起こり得るんじゃないかなって。
☆
学んだことが頭に入っていく・ストンと腑に落ちる時期が人それぞれあって、その時期が来るのが早い人もいれば、遅い人もいる。
常に淡々と頭に入っていく人もいれば、
しばらくはなかなか頭に入らなくて、あるときストンストンと頭に入っていく人もいたり、
最初スラスラと頭に入って、そこからは緩やかになる人もいたり、
それらの波を繰り返したり・・日々成長していく中で、いろんなリズムがやってくる・・
・・成長学習曲線。
なんて言葉があるかどうか分かりませんが、そんな感じのものがあるんじゃないかなって思います。
「やる気の有り無し」とは関係なく、成長とともに勝手に変化していくものが。
なので、やる気を出して一生懸命頑張って努力して、
それでも頭に入らない、習得できないことがあったとしても、
それは単にその時点でできないだけであって。
1週間後、1ヶ月後、半年後、1年後にすんなりと頭に入るかもしれません。
いつであろうと、そういう時期が来たらこっちのものです。
基本がストンと腑に落ちたら、そこからは早いので。
「1ヶ月前は分からなかったけど、今なら分かるかも」
とポジティブに基礎力習得に取り組むこと。考え続けること。それが大事だと思います。
「僕は(私は)これくらいだ」
「この子はこれくらいだ」
と決めつけなければ。
いつか大化けする日がやってくるかもしれません☆彡