やる気。その3
やる気。その3
やる気シリーズ第3弾に突入です。それくらい難しいというか大きなテーマだったりします。
今回は自分なりに少し踏み込んだ考察。あくまで一個人の考察です。
「やる気」って、気持ちや感情、そういった「心の動き」の組み合わせで出たり出なかったり。言うなれば”気まま”なものであって、出現予測が不可能なものです。
だから、その子の「やる気」がいつ出るのか、いつ出なくなるのか、それは親にも先生にも塾講師にも、そして本人にも・・誰にも予測できません。
でも、ひとつ確実なことがあります。
それは、「心の動き」が絡んでいるからには、やる気が出る出ないは「心を動かすこと」に左右されるということ。
それを踏まえて、やる気のない子に対する対応策として、僕なりに考えた提案です。
①テレビなりネットなり本なり、心を動かす媒体との機会を増やすこと(ゲームは心は動きません・・経験的に)。
②友達や人とのコンタクトの機会を大事にしてあげること。直接でも、SNSでも。
「心」というのは、「縁」に触れることで動きますので、「つながり」が大切になってきます。
なので、こう言っちゃ自分の首を絞めるようなものですが、「やる気が生じていない子」は、個別指導よりも少人数クラス指導の方が向いているように思います。人の数だけ、心を動かす機会が増えますからね(いつかこかげ庵でもやってみたいです)。ただし、複数人の環境だと心を開きにくい人は、閉じた空間での個別指導で心を開いた状態に持っていくのも良いかもしれません。それもひとつの”心を動かす縁”です。
また、縁に触れさせるといっても「頑張っている子に縁すれば、この子もやる気になるだろう」とか、「こういう本に触れればやる気になるだろう」など多少の望みは良いですが、過度な期待はしない方が良いです。人の心の動きは、とにもかくにも曖昧で”気まま”ですから。
逆に「これに触れさせちゃまずい」と思っていたものが、やる気を奮い立たせることだってあります。
だから、下手な予想や期待などせず、とにかく「縁」に触れさせること。
そして、とても大事なことが次のこと。
③せかさずに、じっと見守ること。
先ほども書いた通り、やる気について完全に予測することは不可能です。心の動きですから。
だから、じっと見守ることが大事。
でも放置ではなく、「見守り」です。
なにかの縁でせっかくやる気が出てきたとしても、そこに阻害要因があったりすると結局滞ってしまいますので、しっかり見守って、変化を見逃さないこと。
そこまでくれば、「やる気 その1」で書いた通り、私も含め、個別指導塾としてもお手伝いができると思います。
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ということで、まとめ。
「やる気を生じさせる」キーワードは、「心」と「縁」。
(残念ながら「塾」は必須キーワードではありません・・)