不登校生をめぐるおかしな世界。
不登校生をめぐるおかしな世界。
感性が鋭く、物事を深く理解しようとする。優れた洞察力・理解力も具えている。
自分の考えを理路整然と順序だてて組み立て、ポンポンと小気味よい会話のキャッチボールができる。
キャッチボール中は人の話をよく聞いて、しっかりとした受け答えをする。
社会で生きていく人間として、なんの問題もなし。
それどころか、至極まともだし、良いところがたくさん。
ただ、中学に入って勉学と部活(その学校は帰宅部が認められないそうな・・)に自分の時間を根こそぎ取られて、小学生の頃から大切にしていた自分の時間を持てなくなったのが苦痛で学校に行きたくなくなっただけ。
学校に行かなくなったから勉強が嫌いになっただけ。
自分に自信と確信が持てなくなって、もやもやと潜在的にやってくる不安でいっぱいになって、体調に支障をきたすようになっただけ。
それだけなのに。
健常過ぎるくらい健常な心の持ち主なのに。
だからこそ苦しんでるのに。
メンタルケアという名のもとに薬を処方される現実。
なんかおかしな世界だなって感じます。
学校や医療機関という限定された世界で、教師や医師や心理士というごく少数の(とりわけ真面目で固いご職業の)大人だけで、その子の全人格を評価することなんてできっこないのにね。
そもそも学校のまともじゃない一面が見えてしまったら、感づいてしまったら、”行きたくないな”って思う子がいてもおかしくないのに。
そういう感性の鋭いまともな子が、薬を勧められることなく、自信を持って日々を過ごしていけるような世界に、これから少しずつでも、なっていってほしいなって思います。
部活必須って・・。
それ自体が子供の多様性と将来性を押さえつけてるように思います。
みんながみんな、大人がこしらえた箱に満足するとは限らないわけで。
それでみんな例外なく満足すると思ったら、それこそ大人の驕りですから。
個人塾を営む一介の大人のささやかな主張です。
(追記。半年後の彼の状況を書きました。「不登校生のその後。」)