やる気。
やる気。
個別指導塾ではよく「生徒のやる気を引き出す」というセールスフレーズが使われます。
これ、勘違いされる方が多いと思います(塾側が半ば意図的に勘違いさせてるんですけど)。
僕たち講師が指導を通してできることは、「”もともと持っている”やる気をせき止めているものをどかして、やる気の滞りをなくさせること」です。
やる気を阻害するものはいろいろあります。
勉学の行き詰まり。先生との相性。友達同士の空気感。誘惑のある環境。等々。
そういったものを丁寧にどけていくと、その生徒の『本来持っていたやる気』が自然と流れ始めます。
これが塾の言う「生徒のやる気を引き出した」状態。
塾側がきちんと対応していけば、出来得ることです(とはいえ採算を優先する企業塾では生徒さんによっては難しい場合もありますが)。
それに対して、「やる気が生じていない生徒、勉強する意味や価値を見いだせていない生徒のやる気を生じさせる」ということになると、話は別です。
「うちの子は個別指導塾に行かせてるのにさっぱりやる気が上がらない」という生徒さんは、先に述べた塾側の採算性の問題か、このパターンかもしれません。
ともあれ、
「やる気があって、それが阻害されているだけなのか」
「やる気そのものがないのか」
「やる気があって、それが阻害されているだけなのか」
「やる気そのものがないのか」
ここ、通塾を検討するにあたって、すごく大事な部分です。
冒頭に書いた通り、塾が直接的に働きかけることができるのは、前者のみですので。
当庵の方針「『知りたい・学びたい』という本人の学習意欲を尊重し、徹底的にサポートする。」も、そこを考えてのことです。
学習意欲のない生徒に無理やり教えて(実際、あまり本人の力になりません)、生徒さんも「つまんないなー」と思いながらただいたずらに時間が過ぎていって、指導料金だけはきっちりいただく、ということはしたくないので。
生徒さんには有意義な時間を過ごしてほしいですから。